World Brewers Cup
Finals Presentation Analysis — 6 Finalists
2022 WBrC ファイナル概要
2022年ワールドブリュワーズカップは、Melbourne International Coffee Expo(MICE)にて開催。パンデミックにより2020年メルボルン大会が中止、2021年ミラノ大会を経て、2022年にようやくメルボルンで実現した。32名が出場し、2ラウンド制(R1でOpen + Compulsoryの両方を全選手が実施)で競われた。翌2023年アテネ大会から3ラウンド制(Semi-Finals導入)に移行するため、旧フォーマットの最終年にあたる歴史的大会。
競技ルール要点(2022年版)
☕ 3杯 × 個別抽出
3名のセンサリージャッジに各1杯を個別に抽出して提供。Open最低120ml / Comp最低200ml。
⏱ Open 10分 / Comp 7分
Open: セットアップ5分+競技10分(超過で減点、11分超失格)。Comp: セットアップ8分+競技7分(超過で減点、8分超失格)。
🔄 2ラウンド制
R1でOpen+Compulsoryを全選手が実施。合計スコア上位6名がFinalsへ。FinalsはOpen Serviceのみで最終順位決定。
📊 SCAカッピングフォーム準拠
Aroma・Flavor(×2)・Aftertaste・Acidity・Body・Balance・Overall(×2)の7項目。6-10点スケール。
💧 TDS 2.00%以下 / 自前水OK
OpenもCompも自前水使用可能(2023年以降Compは大会提供水のみ)。提供水目標TDS 150ppm(範囲75-250ppm)。
🏆 スコア構成
R1: Open + Comp 合計で上位6名選出。Finals: Open Serviceスコアのみで最終順位決定(Comp持越しなし)。
Shih Yuan Hsu(Sherry)
Finals Open Service — Shih Yuan Hsu / Sherry (Taiwan)
「コーヒーは複雑ではありません。でも友よ、私たちは共に無限の可能性を創ることができます」。同一農園・同一品種・同一焙煎プロファイルのシングルオリジンで、2段階グラインドサイズ(75%@1,000μm+25%@800μm)とデュアル温度注湯(70℃→95℃)を組み合わせることで、フレーバーのハイライトを段階的に引き出す。ポリカーボネート製フラットボトムドリッパーの低い熱伝導率でコーヒーベッドの温度を35℃から70℃へ急速上昇させ、酸味と甘さの抽出効率を最適化。「農園からあなたのもとへ、すべてのレベルで多くの人々の努力が注がれています」。
4段階抽出プロセス(デュアル温度+デュアルグラインド)
• デュアルグラインドサイズ(75%@1,000μm+25%@800μm) — 1,000μm粒子はエッジを持ち抽出速度を遅らせ柔らかなシトラス系酸味を強化、800μm粒子はフラットな表面積でトロピカルフルーツの甘みを増幅
• デュアル温度注湯(70℃→95℃) — 1投目の低温でアロマ揮散+マリック酸抽出、2投目以降の高温で溶出物を効率的に抽出
• フラットボトム・ポリカーボネート製ドリッパー — 低熱伝導率でコーヒーベッドの温度保持 → ベッド温度35℃→70℃への急速上昇で酸味と甘みの抽出効率を最適化
• 1:14 比率 — 濃度の高い抽出でフレーバーの複雑さと甘みを凝縮
• ライトロースト — アロマ・フレーバーの洗練とフルーティーな甘みの最大化
| 項目 | 宣言内容 |
|---|---|
| Aroma | Orange Blossom、Hibiscus、Peach、Orange、Pineapple、Butterscotch Candy |
| Flavor | Hot→Cool: Fresh Pineapple、Passion Fruit、Sweet Peach、Apricot、Ripe Orange、Cranberry Warm→Cool: Cranberry → Soft Berry Coated in Chocolate |
| Aftertaste | Hot: Peach、Apricot、Orange Warm→Cool: Soft Berries Coated in Chocolate |
| Acidity | 強度: Medium-Plus Hot: Soft Lactic / Pineapple、Orange Warm: Apricot Cool: さらに穏やかに |
| Body | 強度: Medium Weight Smooth、Round、Juicy(ウォーム〜コールドで持続) |
| Balance | 複雑なフレーバーのバリエーションとジューシーなボディが融合 → フレッシュジュースのような調和 |
サーバーを審査員のもとに引き寄せてアロマ評価。フレーバーとアフタータストはカッピングスプーン使用、酸味・ボディ・バランスはカップから直接。インフォメーションカードを裏表で提供(表面にレシピ、裏面にフレーバーノート)。
Elika Liftee
Finals Open Service — Elika Liftee (United States)
「偉大になるためには、物の集まりだけでは不十分だ。魂が必要だ」(Inmaculadaで教わった言葉)。コロンビア・Inmaculada Coffee Farmsのエウゲニオイデス(アラビカの祖先、本物の果実の甘さ、カフェイン・苦みがほぼゼロ)とスーダン・ルメ(複雑なフレーバー、病気耐性高い)のブレンド。両方ともカーボニックマセレーション(CO₂タンク8-9日間)精製。最大の技術的特徴はレイヤリング抽出:ドリッパー底部に粗挽きエウゲニオイデス、上部に細挽きスーダン・ルメを配置。新鮮な熱湯がまず上層の細挽きスーダン・ルメから複雑な酸とフローラルフレーバーを素早く抽出し、飽和した水が下層の粗挽きエウゲニオイデスから糖分とフルーティーなエステル類を引き出す。自身のシグネチャーMKドリッパー(コペンハーゲン製)とMelodrip Lift(共同開発ドリップアシストツール)で層の構造を維持。
• レイヤリング抽出(底部粗挽きEugenioides+上部細挽きSudan Rumé) — 熱湯が上層の細挽きから複雑な酸・フローラルを素早く抽出→飽和水が下層から糖分・エステルを引き出す → 単体では不可能なトロピカルフルーツレベルの達成
• Melodrip Lift — ケトル水流を水滴のカスケードに変換→ペーパーフィルターを抜ける微粒子を減少→フレーバー知覚向上+層の構造を維持
• シグネチャーMKドリッパー(大型ドレインホール) — Kalitaの穴面積の約7倍→コーンブリューワー並の高流量ポテンシャル→酸味とフレーバーのバランス
• Sibarist Flatフィルター — 波状ひだを排除しスムーズな壁面密着→横からの水バイパスを削減→抽出効率と一貫性向上
• プレダイリューション(19.5ml) — カップにあらかじめ抽出用水を入れフレーバーを広げる→Eugenioidesの高甘さとSudan Ruméの複雑さのバランスを調整
• Aurea Scents Cup(MK Ceramics) — テーパー状フレアリムがアロマを集中→口腔内に分散→香り知覚と楽しみの増幅
| 項目 | 宣言内容 |
|---|---|
| Aroma | Vanilla Bean、Cherry、Caramelized Pineapple |
| Flavor | 全温度帯: Kiwi、Cherry Hibiscus Tea(レッドフルーツ系フローラルティー) Hot: Ripe Pineapple Warm: Kiwi強化 + Herbal Honey(Manuka)、Melon、ほのかなPomegranate |
| Aftertaste | 強度: Long & Sweet Hot: Cacao、Caramelized Pineapple、Eucalyptus Cool: Milk Chocolate(Pineapple & Eucalyptus持続) |
| Acidity | 強度: Medium / Citric Sweet & Tart like Pineapple → 冷えるにつれPomegranateのような複雑で爽やかな酸味へ |
| Body | 強度: Medium Weight Silky、Soft、Juicy(冷えるにつれ強化) |
Aurea Scents Cup(MK Ceramics)で提供。カップ受け取り時にスプーンで3回かき混ぜ→表面下のアロマ化合物を解放。フレーバー評価はスプーンとカップを交互に使い均等に。フレーバー変化のたびにコーヒーを口内で保持→重さとコンフェクショナリー甘さを体験。
Elysia Tan
Finals Open Service — Elysia Tan (Singapore)
「ブリュワーとして、私は常に自分自身に挑戦し、異なる変数を探求してきました」。栽培環境の高湿度が熟成を遅らせチェリーの糖分蓄積を促進する効果、焙煎時の湿度管理が熱伝達効率に与える影響、そして展示会場の乾燥した環境に対するマイクロコントロール環境の創出。コロンビアの農園Cerro Azul(Café Granja La Esperanza)産ゲイシャを、IKAWA Pro100で湿度管理室内ロースト。焙煎後はシリカゲル保管で水分含量を低く保ち、脆い(ブリトル)状態を維持して均一な粒度分布を実現。デュアル温度注湯(91℃+70℃)でレッドフルーツ系酸味を付与。サーバー直上に熱湯ボウルを設置してマイクロコントロール環境を創出し、アロマ体験を最大化。
• 湿度管理室内ロースト(IKAWA Pro100) — 空気中の水蒸気量がドラムから豆への熱伝達効率に影響→ゲイシャの糖分と酸を確実に分解、芯まで熱浸透
• 焙煎後シリカゲル保管 — デガスシング中の余分な水分吸収を防止→低水分含量で脆い状態を維持→より狭く均一な粒度分布
• クロスグラインド+微粉シーブ除去 — 十字に2回挽き+ファインス完全除去→コーヒーが冷えるにつれレッドアップルジュースのようなクリーンでジューシーなカップ
• デュアル温度(91℃+70℃) — 数ヶ月の実験で温度による異なるカッププロファイルを発見→後半2投の低温(70℃)がレッドグレープ系酸味(タルタリック+シトリック)を付与
• サーバー直上の熱湯ボウル(マイクロコントロール環境) — 展示会場の低湿度・乾燥環境に対し、サーバー内の熱と水蒸気を維持→アロマをより際立たせる
• バレルカップ(樽型) — 大ボディ+細い口径→液体を舌中央に集中→テイスティング体験の強化
| 項目 | 宣言内容 |
|---|---|
| Aroma | 1回目: Orange Blossom 2回目: Cacao Nib、Kiwi |
| Flavor | Hot: Red Cherry、Dark Chocolate(ブラックフォレストケーキ) Warm: Orange Blossom、Mandarin Orange、White Grape → Red Grape + Sweet Golden Kiwi |
| Aftertaste | Hot: Red Grape Warm: Lemonade Cool: Lingering Cacao Nib |
| Acidity | Hot: Medium Tartaric(Red Grape) Warm: Citric / Medium(Lemonade) Cool: Tartaric + Citric(Fresh Orange & Red Grape) |
| Body | Hot: Round Warm: Smooth(Milk Chocolate のように) Cool: Juicy(Red Apple Juice) |
サーバー直上に熱湯ボウルを設置してマイクロコントロール環境を構築。サーバーを持ち上げ3回スワール→少なくとも2回嗅いでアロマ評価。バレルカップ(大ボディ+細い口径)で提供。カップから直接テイスティング。テイスティングノート記載カードを事前に配布。
Tomas Taussig
Finals Open Service — Tomas Taussig (Czech Republic)
「スペシャルティコーヒーの素晴らしいポテンシャルを無駄にしないこと。それが私にとって非常に重要なことです」。2020年春にメルボルンWBrC用に調達・焙煎したパナマ・ゲイシャが、大会中止により宙に浮いた。小さな国の小さな焙煎所として高額な競技コーヒーの販売に苦戦しつつも、ほぼ売り切ることに成功。しかし一部を2年間冷凍庫で焙煎済み・真空パック保管。2022年、ついにメルボルンの舞台で同じコーヒーを提供。自作の3Dプリント製フラットベッドドリッパーとSibaristフィルターの組み合わせで完全バイパスレス抽出を実現し、ウォーターシャワースクリーンによる「セミアジテーション・アプローチ」でTDS 1.35%のクリーンなカップを達成。
セミアジテーション・アプローチ(2段階注湯)
• セミアジテーション・アプローチ — 1投目のみケトル直注(撹拌あり)、2投目はシャワースクリーン(撹拌最小化)→ TDS 1.35%のクリーンかつバランスの取れたカップ
• 3Dプリント製ドリッパー+Sibarist Flat — ペーパーがドリッパー壁面に密着→完全バイパスレス→より高く均一な抽出
• Bentwood グラインダー(プレブレーカー付き) — 粉砕前に豆を割る→美しい丸みのある粒子形状→最終カップの甘さに貢献
• デュアル温度+デュアルミネラル — 1投目96℃/100ppm(酸味コントロール)→ 2投目88℃/150ppm(甘みバランス)
• 2年冷凍保管 — 焙煎済みコーヒーの真空パック冷凍→フレーバーポテンシャルの維持を実証(スペシャルティコーヒーの食品ロス問題への提起)
| 項目 | 宣言内容 |
|---|---|
| Aroma(Hot) | Elderflower、Tea Flower、Pear、Green Grapes、Champagne |
| Aroma(Warm) | Blackberries、Sour Cherries、Guava、Cocoa のヒント |
| Flavor | Warm: Blackberries、Red Grapes、Apricot、Stone Fruit Sweetness Cold: Peach、Apricot、Green Grapes、White Wine |
| Aftertaste | Warm: Medium / Green Grapes、Cocoa のヒント Cold: Long / Green Grapes に満ちた余韻 |
| Acidity | Warm: Medium-Plus / Well-Integrated & Complex / Citric + Malic の融合 Cold: Stone Fruit の強度が増加 |
| Body | Warm: Medium / Silky Cold: Medium / Very Refreshing & Clean |
段階的評価を指示:まずデキャンターから大きくスワールしてホット・アロマ評価→カップからウォーム・アロマ評価(カップ片側に鼻を近づけスプーンで旋回してから嗅ぐ)→カップから直接すすってウォーム・コールドの全テイスト属性を評価。2年冷凍保管であることはアロマ評価後に明かす(サプライズ演出)。
Jhon Christhoper
Finals Open Service — Jhon Christhoper (Indonesia)
「この競技は私自身のためのものではなく、皆さんのためのものでもあります。皆さんはトロフィーのないチャンピオンです」。パナマ・Finca Nuguo(ホセ・ガジャルド生産)の同一農園・同一品種ゲイシャから、異なる2ロット(Lot 202+Lot 212)をブレンド。単にコーヒーを混ぜるだけでなく、焙煎プロファイルとグラインドサイズもブレンドする技法を提唱。Lot 202はミディアムロースト+超粗挽き(甘さ最大化・過抽出回避)、Lot 212はライトロースト+細挽き(明るさ・複雑さ最適化)。Tricolate(最大&最短ベッドサイズ)+改造Gabi Master(穴サイズ2倍)で、活気を犠牲にしないリッチなテクスチャーを実現。
• デュアルロースト+デュアルグラインドブレンド — Lot 202ミディアムロースト/超粗挽き(低抽出で甘さ最大化)+ Lot 212ライトロースト/細挽き(高抽出で明るさ・複雑さ最適化)→ 各ロット単独では出ないフレーバー(マンダリンオレンジ・完熟マンゴー)が生成
• Tricolate(Tritan製) — 最大&最短ベッドサイズ→高速フロー→最適で均一な抽出+低サーマルマスで温度安定性
• 改造Gabi Master(穴2倍) — 水分布の改善・安定したアジテーション・安定したドローフロー→テクスチャー向上+クリーンなアフターテイスト
• コニカルバーによる球形粒子 — Tricolateのミニマムバイパス環境で均一抽出を最適化
• ブライトな酸味と丸いボディの同時実現 — 焙煎と挽き目の両方をブレンドする抽出テクニックの効果
| 項目 | 宣言内容 |
|---|---|
| Aroma | Pineapple Jam、Blueberry |
| Flavor | Hot: Blueberry、Guava Warm: Sweet Pineapple、Strawberry Cold: Mandarin Orange、Ripe Mango、Strawberry Candy |
| Aftertaste | Hot: Sweet(Guava) Warm: Long & Sweet(Mandarin Orange) Cold: Long & Sweet(Candied Lemon) |
| Acidity | Hot: Lively Malic(Guava)/ Medium Warm: Vibrant Citric(Pineapple)/ Medium Cold: Citric + Malic(Strawberry & Guava)/ Medium-High |
| Body | Hot: Low-Medium / Silky Warm: Medium / Rounder Cold: Medium / Round & Juicier |
カラフェを5回スワール→持ち上げて鼻に近づけアロマ評価(2回実施)。ホット時はカッピングスプーンで慎重にすする。ウォーム・コールド時はグラスカップから直接(ガラス素材の触覚体験)。液体を口内で舌で1秒回してから飲み込む→ブレンドの明るさと甘みをより感じる。ジャッジへの感謝と敬意がプレゼンテーションの核。
Simen Andersen
Finals Open Service — Simen Andersen (Norway)
「バリスタとして、そして音楽家として、シンフォニーというコンセプトはチェリーと農家から始まり、コーヒーが淹れられ提供されるところまですべてに貫いている」。エチオピア・シダマ・ベンサ地区のGatta Farm(Asefa & Mulugeta Dukamo兄弟・Daye Bensa)産エアルーム品種アナエロビック・ナチュラル。多くの異なるフィルター・抽出方法・比率・グラインドサイズ・水・水温を試したが、最初のカッピングで感じた「フルーツジュースの感覚」に到達できなかった。「コーヒーが奏でているものに耳を傾けていなかった」。ある日気づいた答えがイマージョン(浸漬式)。Hario Switchで完全浸漬し、3分スティープ→3回タップ→3:10でバルブ開放→50秒ドローダウン。ノルウェーのセラミック工房Mentと共同制作したピンク色の非対称カップで提供。
イマージョン抽出プロセス(Hario Switch)
• イマージョン(完全浸漬)選択 — 多数のパーコレーション法を試した末、カッピング時のフルーツジュース感覚を再現できるのはイマージョンのみと判断→「コーヒーに耳を傾ける」哲学
• Hario Switch — 浸漬から透過への切替が可能→3分浸漬後にバルブ開放でクリーンなカップ
• Ca:Mg = 1:2.7(78ppm) — マグネシウム優位のミネラルバランス→この特定のコーヒーに最適と判断
• 粗挽き+30分前グラインド — フルーティな特性を最大限に引き出す条件
• 焙煎プロファイル(前半高熱→降温→1ハゼ前上昇) — 天然のリフレッシングなフルーツジュース感覚に最も近づく哲学
• ピンク色非対称カップ(Ment制作) — ピンク色が甘みの知覚を引き立て(色彩心理)、非対称の高い側からの飲用でフルーツジュース特性が際立つ
| 項目 | 宣言内容 |
|---|---|
| Aroma | Blueberry、Honey、Peach、Red Grape |
| Flavor | Apricot、Mango、Strawberries、Banana |
| Aftertaste | Milk Chocolate、Tamarind、Beautiful Peach |
| Acidity | Wild Red Grape(Muscadine Grape)/ Tartaric + Lemon Citric |
| Body | Hot: Very Juicy、Medium-Light(フルーツジュース感覚) Cool: Thicker → Medium Body |
| Balance | Harmonious(よく演奏されたシンフォニーのように)/ Flavor & Aftertaste & Acidity が美しいハーモニー |
サーバーを持ち上げスワールしてアロマ評価(より明確な知覚のため)。ピンク色非対称カップ(Ment製・ノルウェー)で提供。カップの「高い側(トップサイド)」から飲むことでフルーツジュース特性が引き立つ。ウォーム・コールド時はカップから直接、ホット時のみカッピングスプーン使用。
Cross Analysis: 6人の統計分析
🔀 ブレンド vs シングルオリジン
🌍 産地・品種
💧 水設計の幅
| 選手 | TDS | 温度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Hsu | 75→90ppm | 70→95℃ | 注湯ごとに異なるTDS+温度 |
| Liftee | 110ppm | 93℃ | カルシウム高濃度 |
| Tan | 160ppm | 91→70℃ | Mg + Ca混合 / デュアル温度 |
| Taussig | 100→150ppm | 96→88℃ | 注湯ごとに異なるTDS+温度 |
| Christhoper | 100ppm | 92℃ | Mg+Ca+重炭酸塩 |
| Andersen | 78ppm | 93℃ | Ca:Mg=1:2.7 |
🛠 抽出手法の多様性
| 選手 | ドリッパー | 特殊技法 | 注湯回数 |
|---|---|---|---|
| Hsu | フラットボトム(ポリカーボネート) | デュアルグラインド+デュアル温度 | 4回 |
| Liftee | シグネチャーMK(フラットボトム) | レイヤリング+Melodrip Lift+プレダイリューション | 5回 |
| Tan | Origami Air(コニカル) | 湿度管理ロースト+シリカゲル保管+熱湯ボウル | 4回 |
| Taussig | 3Dプリント(フラットベッド) | セミアジテーション+2年冷凍保管 | 2回 |
| Christhoper | Tricolate(フラットベッド) | デュアルロースト+デュアルグラインド+改造Gabi | 3回 |
| Andersen | Hario Switch(イマージョン) | 完全浸漬→ドレイン / ピンクカップ | 1回(浸漬) |
Service Analysis: 提供設計の比較
| 選手 | アロマ評価 | カップ | 特殊演出 |
|---|---|---|---|
| 🥇 Hsu | サーバーを引き寄せて | —(詳細不明) | インフォカード裏表 / スプーン+カップ使い分け |
| 🥈 Liftee | スプーン3回かき混ぜ | Aurea Scents Cup(MK Ceramics) | レイヤリング / プレダイリューション / 口内保持指示 |
| 🥉 Tan | サーバー上に熱湯ボウル→3回スワール×2嗅ぎ | バレルカップ(細い口径) | マイクロコントロール環境 / カップから直接 |
| 4th Taussig | デキャンター大スワール→カップウォームアロマ | —(詳細不明) | 段階的評価指示 / 2年冷凍サプライズ |
| 5th Christhoper | カラフェ5回スワール×2回 | グラスカップ(触覚体験) | ジャッジへの感謝メッセージ / 舌で回す指示 |
| 6th Andersen | サーバースワール | ピンク非対称カップ(Ment製) | 色彩心理(ピンク=甘み)/ 高い側から飲む指示 |
Key Takeaways: 2022 WBrC 総括
2022 WBrCファイナル 8つの発見
3/6名(Hsu・Tan・Taussig)がデュアル温度を採用。特にHsu(70℃→95℃)とTan(91℃→70℃)は「低温→高温」「高温→低温」と逆のアプローチで、それぞれマリック酸抽出とレッドフルーツ酸味付与に成功。2023年以降も温度操作は主要テクニックとして継承される。
Lifteeの底部粗挽きEugenioides+上部細挽きSudan Ruméレイヤリングは、異品種を同時に異なる抽出率で処理する画期的手法。2023年Umのメッシュ→フィルター切替、Croceのデュアルグラインドなどの先駆的実践。
2022年のLifteeがInmaculada Farmsのエウゲニオイデスを使用。翌2023年ではInmaculadaが3名(Giachgia・Croce・Vannelli)、エウゲニオイデスが3名に急増する。2022年が「Inmaculada時代」の起点。
優勝Hsuはシングルオリジン・シングルバラエティで、2段階グラインドと温度操作というシンプルな技術的イノベーションに集中。2023年優勝Medinaも唯一のシングルオリジンで優勝しており、「シンプルさの勝利」パターンが2年連続。
Taussigの2年間冷凍保管ゲイシャは、パンデミックで中止された大会への想いと、スペシャルティコーヒーの食品ロス問題への提起。焙煎済み真空パック冷凍でフレーバーポテンシャルが維持されることを世界舞台で実証し4位入賞。
Andersenが唯一のイマージョン選択(Hario Switch)。「コーヒーに耳を傾ける」哲学で、パーコレーション法では再現できないフルーツジュース感覚をイマージョンで達成。ピンクカップ(Ment)は2023年Peng、2024年Wibawa、2025年Tan・Alirezaへと継承される色彩心理トレンドの先駆。
Lifteeのシグネチャー MK(大型ドレインホール)、Taussigの3Dプリント製ドリッパー、Christhoperの改造Gabi Master。市販品では実現できない抽出変数を追求するカスタム/改造ツールが3/6名に登場。2023年VannelliのD1 Brewerへと系譜が続く。
2022年が旧フォーマット(2ラウンド制)最終年。2023年からSemi-Finals導入の3ラウンド制に移行し、Compulsory Serviceの位置づけが大きく変化。Inmaculada台頭・エウゲニオイデスブーム・デュアルグラインド/ロースト技法・ピンクカップなど、2022年で芽吹いたトレンドが2023年で本格開花する。
Melbourne International Coffee Expo · September 27–30, 2022 · 6 Finalists
本資料は各選手のYouTube公開ファイナルプレゼンテーション動画トランスクリプト、
2022 WBrC Official Rules and Regulations、WCC / SCA の公式発表に基づき構成。
順位:1st Hsu(155.93) / 2nd Liftee(150.55) / 3rd Tan(149.99) / 4th Taussig(147.59) / 5th Christhoper(147.22) / 6th Andersen(142.43)
Compiled by Daiki Uematsu using AI (OpenAI / Anthropic)